横浜発!日本のイイとこ全部見せます!日本に生まれてよかったfromざんぎりヘッド

「ざんぎり頭を叩いてみれば文明開化の音がする」。日本は最近元気がないけど、捨てたもんじゃないぜ!「日本人でよかった」と心から思える・誇れる豆知識を仕入れてお届けします!明日からはあなたの頭も文明開化の音がするかも!?

見せたい東京と外国人が見たい東京。温度差があるらしい。

前回に引き続いて、外国人観光客に人気の「澤の屋旅館」についてみていきます。

今回は、いったい澤の屋旅館は何をしているのか、何をしたからうまくいっているのか、そのルーツについて見て行きます。

 

「高級ホテルとそう客層は変わりません。帝国ホテルにも宿泊するけど、うちにも泊まる。『今度は出張で日本に来るけど、そのときは泊まれない。ごめんね』という人もいます。出張はゆっくり過ごしたり、日本人の暮らしを感じたりするのが目的ではないですからね」

 

というのが澤の屋のご主人の弁です。

 

実際に澤の屋を訪れてみると、外国人仕様の少なさに驚くことになります。

英語の観光パンフレットの棚や共同浴場の使い方を英語で書いた張り紙程度はありますが、「○○はしないでください」という禁止事項で表現しがちなところを「まずは体を流します」といった、日本人への説明と同じスタンスに立って書いています。

 

「最近は、日本のおもてなしはコレだ!って一から十までいろいろやろうとする雰囲気がありますけど、うちはそこまでできない代わりに、困ったら助けますよというやり方なんです。ベッドでなければイヤな人もいるかもしれませんが、だったらホテルに泊まればいいことなので」

 

外国人観光客を受け入れる中で回収したのはトイレを和式→洋式便座にしたこと、洗濯機を設置したこと、共同浴場をヒノキ風呂にしたことのみ。

 

「受け入れ始めたときに『澤さん、さすがに和式便座はだめだよ』って忠告されてね。それだけはまず取り替えました。洗濯機は要望が多くて、そうると干すところが必要だっていうんで、ベランダを案内するんですけど、海外の人って外に干す習慣があまりないみたいなんですよね。ベランダの手前のスペースに干したがります(笑)」

 

澤の屋の部屋稼動自体は順調に8~9割をマークしていましたが、観光都市・東京としての人気の高まりはだいぶ遅れてやってきました。

受け入れを始めて25年以上経った、ここ5,6年の出来事だといいます。

Booking.comやAgoda.comといった国外大手のインターネットエージェントがようやく日本を本格的に取り扱い始めたことに起因すると澤さんは分析しています。

 

情報量が増え、予約が容易になったのはもちろん、日本支社が設けられたことによって送金手数料など、金銭的なハードルが下がったんですね。

都市の規模でいえば、1955年から世界のメガシティでもあったTokyoですが、観光都市としてビジネスになると認められたのはごく最近のことなんですね。

 

「ネットエージェントが入ってきて、トリップアドバイザーのような口コミサイトがすごく存在感を出してきて、この5年間であっという間に環境が変わりました。海外の人の東京旅行については、とくに口コミサイトは無視できない状況になってます。うちを知ったきっかけの約1/4がトリップアドバイザーですから」

 

次回は「澤の屋に泊まる外国人観光客に人気のスポット・好きなもの」についてみていきます。

宿泊客の訪日理由についてもみていきますので、次回もぜひお付き合いください。